周防大島、文殊山(663m)、嘉納山(685m)、源明山(625m)縦走
周防大島は瀬戸内海で3番目に大きい島で、そして嘉納山は小豆島の星ヶ城山(800m)に次ぐ瀬戸内海第二の高峰である。文殊山、嘉納山、源明山の三山は大きな火山性の連山で、島の脊梁をなす。文殊山の8合目には文殊堂(羅漢山龍岩寺)がある。806年、弘法大師により文殊菩薩が安置され、日本三文殊のひとつにあげられている。文殊は釈迦如来の脇侍であり、獅子に乗っている。また嘉納山、源明山は幕末四境の駅の古戦場で、その戦跡をたどることができる。海と山と歴史と、そして島の風俗が織りなす深みのあるコースである。
源明山付近から見る嘉納山 | 大きな地図で見る |
歩行距離 | 9.6km |
所要時間 | 5時間40分 |
累積標高差 | (+) 856m (-) 856m |
コース | 文殊堂09:25 → 文殊山10:00 → 嘉納山10:50 → 源明山12:40 → 嘉納山13:10 → 文殊山14:45 → 文殊堂15:05 |
高校時代のある先輩と学校の同窓会で再会した。先輩は山登りが好きということで、これまで広島県の臥龍山、福岡県の英彦山に一緒に登った。今回は、自分の提案で周防大島の瀬戸内海アルプスの縦走をすることになった。
早朝萩を出発、3時間かけて登山口のある09:25文殊堂に到着。文殊堂の横にある大きな岩と水場を通り過ぎ長い石段を登り、登山道に入っていく。途中に小さな滝(最後の水場)がある。文殊山山頂に到着。綺麗な展望所があり360度の眺望が開ける。北側には大畠瀬戸の向こう側に銭壷山、琴石山、蓮華山、岩城山、烏帽子岳などが見える。東側にはこれから歩く嘉納山、源明山の稜線、更に西側には柳井市街、室津、皇座山、大星山、笠佐島などが見える。絶景である。文殊山から嘉納山を目指しなだらかな行を行く。前方に嘉納山が見える。途中舗装された林道を過ぎると杉と檜が延々と続く林を進む。登山道の右手には土塁の跡が見つかる。これは四境の役(長州征伐)の時に築かれた第二奇兵隊の土塁跡で、文殊山から嘉納山まで稜線に沿って設けられている。幅の広い快適な道を行く。登山は右に巻いて狭くなり左側には柵が設けられている。しばらく登れば嘉納山山頂に着く。山頂には旧日本軍の砲台跡があとがある。北から南東の展望が開け、嵩山(だけやま)と久賀の街、広い瀬戸内海には前島、黒島、浮島、柱島などが見える。
海上保安庁の通信施設を左に見送って源明山を目指し下っていく。広い樹林の登山道を進んでいく。両側には露出している大きな岩が目立つようになる。アップダウンを繰り返し、やがて急登を登ると展望が開け左側が断崖の道になる、ピークからは歩いてきた稜線と嘉納山、嵩山、眼下には久賀の街が大きく見える。そこから急登を下り鞍部にでる。あと0.3kmの標識からいっきに登ると源明山山頂に達する。周辺の樹木が伸びつつあるが山頂からは、嘉納山への稜線、笠佐島の向こうには柳井市街が見える。山頂には四境の役の記念碑がある。かなり広い山頂で至福の弁当タイム。黒い日本犬を連れた広島のベテラン中高年ハイカーの人と先輩との話が弾む。休日に西中国の山を登っているそうだ。日本犬は人にあまり馴れないとのこと。
復路は、来た道を引き返す。かなり長い距離で少し疲れる。嘉納山、文殊山を経て無事文殊堂の車にたどり着く。水場で顔を洗い一息つく。これから萩に帰らなければ。安全運転で!先輩は、このあと長い距離を歩いたことが影響し脚を痛めてしまう・・・。申し訳ありません・・・。
文殊堂から出発する。 |
文殊堂の案内板 |
急登を登る。 |
すぐに文珠山に着く。 |
文殊山山頂の展望台にて |
文珠山山頂から大畠瀬戸と琴石山を見る。 |
文殊山山頂からの眺望 |
嘉納山に向かう。 |
道標が随所にあり迷うことはない。 |
幕末の四境戦争(長州征伐)のとき土塁が築かれた。 |
これが土塁跡だろうか? |
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嘉納山に到着する。 |
嘉納山山頂にて・嵩山への分岐になる。 |
戦時中の砲台跡 |
源明山に向かう。 |
嵩山と瀬戸内海を見る。 |
源明山に向かう。 源明山山頂に到着する。 |
源明山山頂にて |
往路を引き返し文殊堂に向かう。 |
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源明山より嘉納山、嵩山を見る。 |
文殊堂まで戻る。 |
文殊堂 |
文殊堂 |
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